オートキャンプって何?

キャンプの発祥はイギリス

オートキャンプの始まりは、19世紀のイギリスがその発祥だと言われています。

産業革命が起こった結果、週6日労働が普通になり、「余暇」という概念が生まれました。

その後、工業化、都市化が進むにつれ、余暇の時間を使って自然に「回帰」する動きが活発になり、それとともにアウトドア産業が発展していきました。

また、アメリカにおいては、自動車産業が発展し、フォードが自動車を大量生産したことをキッカケに庶民の間にも自動車が普及し、アウトドアレジャーが盛んになったという流れがあります。

オートキャンプの日本史を知る

  1. 映像で知るオートキャンプ日本史(1) 明治〜大正時代
  2. 映像で知るオートキャンプ日本史(2) 昭和初期 戦前のキャンプブーム
  3. 映像で知るオートキャンプ日本史(3) 昭和高度成長期
  4. 映像で知るオートキャンプ日本史(4) 1970年代-1980年代
  5. 映像で知るオートキャンプ日本史(5) 1980年代〜1990年代
  6. 映像で知るオートキャンプ日本史(6) 1990年代バブル崩壊〜現在

オートキャンプの世界史を知る

  1. 映像で知るオートキャンプ世界史Ⅰ ホールディングとサイクルキャンプの時代
  2. 映像で知るオートキャンプ世界史Ⅱ ステーブルズとホースキャラバンの時代
  3. 映像で知るオートキャンプ世界史Ⅲ(フランス編)
  4. 映像で知るオートキャンプ世界史Ⅳ(ドイツ編)
  5. 映像で知るオートキャンプ世界史Ⅴ(アメリカ合衆国編)
  6. 映像で知るオートキャンプ世界史Ⅵ(FICC編)

オートキャンプの定義って?

車を使ったキャンプスタイルがオートキャンプ

オートキャンプとは、クルマを使ってキャンプを楽しむことをいいます。

キャンプサイトまでクルマで乗り入れることができるキャンプ場を「オートキャンプ場」といいます。

クルマを使わず、公共交通機関などを使ってキャンプ場へ行く場合は、狭義の意味で「キャンプ」と表記しますが、実際にはクルマを使用する場合であっても「キャンプ」と表記されていることがほとんどです。

近年は道具の軽量化が進み、クルマを使わずに公共交通機関を利用してキャンプを楽しむ人も増えましたが、いまだクルマとキャンプが密接に関わって、人々の余暇の時間を豊かなものにしていることには変わりありません。

道具の歴史

道具

キャンプの発展とともに、キャンプ道具も進化を遂げています。

その歴史を紐解くと、登山愛好家が自分で使う道具を開発するところから始まったブランドや、軍事産業を一つのキッカケに成長を遂げたアウトドアブランドなど、その背景は様々です。

近年は「ガレージブランド」と呼ばれる、少量生産や手作りで製品を作るブランドが隆盛しています。

一昔前までは、キャンプ道具というとアルミ製やステンレス製、プラスチック製などが一般的でしたが、今は木製や鉄製など、その素材も変化をしています。

SNSを中心に盛り上がる「オシャレなキャンプ」もこうした道具の進化が少なからず影響しています。

インターネットやスマートフォンが普及する現代において、「便利さ」からあえて離れるキャンプは、ますます貴重なレジャーになる可能性があります。

効果

キャンプの効果

インターネットやスマートフォンの普及とともにますます便利になっていく世の中でキャンプがもたらすのは、非日常体験です。

テントを設営して地面の上で眠ること。

焚き火や炭火を使って調理をすることは、今や貴重な体験ですが、かつては我々もそういった生活を送っていたはずです。

そういった「原体験」をもう一度体験し、災害などがあっても対応できる力を手に入れることができます。

災害にも対応できる、キャンプの知識や道具

また、近年は地震や水害などの自然災害が多発している世の中です。

キャンプ道具は、災害時にも使用することができます

電気が使えなくなってしまった時は、電池式やソーラー充電が可能なランタンが灯りとして活躍し、

ガスが使えなくなってしまった時は、キャンプ用のバーナーが家庭用のガスコンロの代わりとなって、お湯を沸かしたり、煮炊きをしたりする際に活躍します。

避難所では、プライバシーを確保するためにテントが活用されています。

災害でも使えるキャンプ道具

寝袋やマットは、布団やマットレスのない環境下でも、最低限の寝具として利用することができます。

焚き火や炭火などへの着火で身につけた火を扱う技術も、災害時に暖を取り、煮炊きをするのに役立つでしょう。オートキャンプはレジャーですが、レジャーだけにあらず。

もしもの時に自分たちの身を守る大切な道具でもあるのです。

楽しみ

ファミリーキャンプ

家族や友人同士、恋人同士であれ、キャンプを通して衣食住を一緒にすることで人との距離を縮めることができます。

焚き火を囲み、ゆらめく炎を眺めながら話す他愛もない会話や、一緒にテントを設営した経験は、それぞれにとって貴重な思い出となります。

キャンプの楽しみは、人それぞれ。

自然の中でゆっくりと過ごすことが好きな人もいれば、キャンプで作るご飯が好きな人、道具を集めることが好きな人もいます。

様々な形の楽しみ方があるからこそ、レジャーとしてのキャンプが広く受け入れられてきました。

ソロキャンプ

また、近年は、一人でキャンプを楽しむ(ソロキャンプ)も一般化してきています。

友人と予定を合わせずに、一人で気軽に楽しむことができるソロキャンプは、「おひとりさま」が世に浸透してきた現代を表しています。

自分のキャンプサイトを自分の大好きなキャンプ道具で作り上げたり、一人でゆっくりと自然の中で過ごすなど、

ソロキャンプは自分の好きなように過ごすことができるところが良い点です。

キャンプはアウトドアの入り口

登山、釣り、カヤック

キャンプに慣れてくると、テントの設営時間が短くなり、時間に余裕が出てきます。

では、その空いた時間で周囲のキャンパーが何をしているのかというと、つりやハイキング、カヌー、自転車、ラフティングなど、アウトドアアクティビティを楽しんでいる人が多いです。

キャンプはアウトドアアクティビティを楽しむためのベース基地としての意義もあります。

キャンプに慣れてきた先には、まだまだ楽しいアウトドアの世界が待っています。

キャンピングカーでのキャンプ

キャンピングカー

オートキャンプを楽しんでいるとひときわ目立つ大きなクルマ、それはキャンピングカーです。

クルマの中で寝泊まりをし、移動もできる、大きな大きな遊び道具です。中には、ベッドや収納の他に、トイレやシャワーやシンクが付属しているものもあります。

キャンプ好きならば一度は憧れるものですが、キャンピングカーをいきなり購入するということは、あまり現実的ではありません。

近年キャンピングカーのレンタルをする会社が増えてきています。1泊2日で3~5万円ほどで借りることができますので、まずはレンタルをしてみて、キャンピングカーを体験してみましょう。

海外の人とキャンプを通して結びつく

海外の人とキャンプを通じてつながる

オートキャンプの歴史を紐解くと、イギリスがその発祥であると言われています。

オートキャンプ協会が所属しているキャンプの国際組織FICCは、毎年キャンピングラリーを開催しています。

このキャンピングラリーは、加盟国の中のいずれかの国で開催され、キャンプという共通の趣味を介在して、国際交流を楽しむことができます。

2019年9月28日〜10月6日に、第89回オートキャンプ世界大会が、日本の福島県天栄村で開催されます。

日本人キャンパー同士の交流はもちろんのこと、キャンプを趣味とする様々な人が集まる予定です。

ぜひ、ご参加ください。

詳細は、【第89回FICCオートキャンプ世界大会公式HP】へ