【目次】
- キャンピングカー・車中泊の利用増加に伴うマナー問題について
- キャンピングカー・車中泊利用者の公共駐車場でのマナー違反事例
- 公共駐車場でのマナー厳守10か条
- RVパークについて
- 最後に
1.キャンピングカー・車中泊の利用増加に伴うマナー問題について
コロナ禍で私たちの生活に様々な変化がもたらされました。感染予防のために休日は3密を避けられる野外でキャンプなどのレジャーを楽しむ方が増えています。キャンピングカー業界でもアウトドアブームの影響を受けて、販売台数が増加しています。
また、キャンピングカーのレンタルを取扱う事業者も増えており、誰でも簡単にキャンピングカーを利用することができるようになってきました。キャンピングカーだけでなく、自家用車で「車中泊」を楽しむ人も増えています。
しかし、キャンピングカー・車中泊の利用者が増える一方で、高速道路のサービスエリアや「道の駅」などの公共施設で必要以上に長い滞在、生活ゴミの不法投棄・騒音など、一部の心無いユーザーのマナー違反が問題視されています。
2.キャンピングカー・車中泊利用者の公共駐車場でのマナー違反事例
残念ながら、以下のようなマナー違反が公共駐車場の利用者・近隣住民の方への迷惑をかけています。
①必要以上に長い期間の滞在
キャンピングカーや車中泊を利用される方に「道の駅」は人気ですが、キャンピングカーや車中泊で利用する方の長期滞在が利用者・近隣住民の方の迷惑になる場合があります。
「道の駅」は、道路利用者への安全で快適な道路交通環境の提供、地域の振興や安全の確保に寄与するために行政と各地方自治体が整備した公共の施設です。
人気の道の駅は、週末や連休などは、駐車するまでに渋滞することも少なくありません。一部の利用者が必要以上に駐車スペースを占拠することで渋滞の原因になったり、休憩が必要な利用者が使用できないということがあります。
キャンピングカーや車中泊で道の駅を利用する場合は、必要以上に滞在しないという意識が必要です。
②大人数での集会・騒音による治安の悪化
早朝、又は深夜に公共駐車場で集合するとエンジン音や会話の声が近隣住民や次の移動に備えて休憩を取っている利用者の迷惑になります。公共駐車場で待ち合わせをする場合は、早朝・深夜の時間帯、施設のピーク時間帯を避けて集合時間を設定するなど、近隣住民・他の利用者への配慮を欠かさないようにしなければなりません。
また、車内の装備家電を使用するためにアイドリングしたまま滞在したり、発電機を使用することは騒音が発生します。公共駐車場では、アイドリングや発電機の使用はくれぐれも注意して行ってください。
③ゴミの不法投棄
サービスエリアや道の駅でも、生活ゴミの投棄は禁止している施設が大半ですが、生活ゴミを置いて帰ったり、酷いものでは駐車場に捨てたまま帰るケースもあります。公共施設のゴミ箱はその施設で購入・消費して発生するゴミを処理するためのものであり、車中泊や家庭で出たゴミを投棄するためのものではありません。
自分たちで持ち込んだゴミは責任を持って持ち帰り、処理する必要があります。同様にキャンピングカーに備えられている生活排水のタンクやトイレの処理も重大なマナー違反です。
以上のような、一部の悪質なマナー違反が施設の利用者・近隣住民の方に迷惑を掛ければ、施設そのものの利用に関して制限せざるを得ません。誰もが気持ちよく施設を利用できるように、利用者1人1人のマナー意識が重要です。
3.公共駐車場でのマナー厳守10か条
そこで、日本国内のキャンピングカー文化を普及・推進している「一般社団法人 日本RV協会」は、キャンピングカーや車中泊などの「くるま旅」を楽しむユーザーに厳守するべき「マナー10か条」を推進しています。
■キャンピングカーのマナー厳守10か条
- ①長期滞在を行わない
- ②キャンプ行為は行わない
- ③許可なく公共の電源を使用しない
- ④ゴミの不当投棄はしない
- ⑤トイレ処理は控える
- ⑥グレータンク(※生活排水用タンク)の排水は行わない
- ⑦発電機の使用には注意を払う
- ⑧オフ会の待ち合わせは慎重に
- ⑨車椅子マークの所に駐車しない
- ⑩無駄なアイドリングをしない
出典:一般社団法人日本RV協会(https://www.jrva.com/)
4.RVパークについて
「快適に安心して車中泊が出来る場所」を提供するために全国各地に有料駐車スペースのRVパークの整備が進められています。RVパークは全国に約250ヶ所あり、RVパークを拠点に日本全国を観光することができます。
■RVパーク7つの特徴
- ①ゆったりとした駐車スペースで、1週間程度の滞在が可能
- ②24時間利用可能なトイレがある
- ③100V電源が使用可能
- ④入浴施設が近隣にあるか、シャワー施設が整っている
- ⑤ゴミ処理が可能
- ⑥入退場制限が緩やかで、多くが予約無しでも利用できる
- ⑦キャンピングカーでなくても、誰でも利用可能
出典:くるま旅クラブ公式サイト(https://www.kurumatabi.com/)
5.最後に
キャンピングカーや車中泊・オートキャンプは日本国内の魅力を余すことなく楽しむことのできる旅行スタイの一つです。公共駐車場でのマナーを知っていただき、安全で快適な旅行を楽しんで頂きたいと願っています。
執筆者紹介:小井手 雄介(公認オートキャンプ指導者インストラクター)
株式会社オートバックスセブンキャンピングカー担当
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