防災を意識したギア選定
Vol.1 テント編
さて、今月からは2回の連載で【防災を意識したギア選定】をご紹介します。Vol.1は”テント編”です。防災用にも適したテントにはどのような考慮点があるのか、私なりの知見をご紹介します。みなさんそれぞれ好みもあるでしょうし、防災目的だけにテントを購入する方も少ないかなと思います。
今お持ちのテントが果たして被災時に活用できるのか!? これから購入予定の方にも参考になれば嬉しいです!
私が勤務しているogawa GRAND lodgeの店舗には、防災目的でテントをご覧になりにご来店されるお客様もいらっしゃいます。面白い傾向として、男性はテント、女性はポータブルトイレや焚火台、ガスコンロなどに意識が向いてる事です。その他には、1セット車内に積みっぱなしにしておきたいという方もいらっしゃいました。おすすめしませんが、、、、。
みなさん全員がキャンプを趣味としている訳ではなく、何も知識が無いから相談に乗って欲しいと言われる事もあります。
では、本題の防災用にはどんなテントが向いてるかですが、私がお客様たちにアドバイスしているポイントをご紹介します。
1. 誰でも簡単に設営できること
これは最も大事なポイントだと思います。例えばパパしか設営できない大きさ、力加減、難易度だと、他の人は設営できないリスクがありますよね。
ポール2-3本のシンプルなフレーム構造のドーム型テント。例えば上記画像のogawa Pista34や、オーナーロッジタイプのテントも自治会のテントなどと似ていて設営方法がイメージしやすくておすすめです。
2. 自立できるテント
災害時にテントを使用する場所は、アスファルトやコンクリートの地面になってしまうかもしれません。ワンポールテントなど、ペグと張り綱でテント形状を維持するタイプだと設営できなくなってしまいます。ポールをシンプルにセットするだけで自立するテントが安心ですね。
昔ながらの登山用ドームテントやツーリングテントが最もシンプルです。ロッジドーム型やオーナーロッジタイプも自立しますが、5-6人用サイズだと防災用としては大きすぎると思います。
3. 防水と通気性の高いテント
これに関してはみなさん全員が異論は無いでしょうね。気をつけておきたいのが、新品を購入してから10年以上保管したままとか、高温多湿になる物置にしまったままの物です。フライシートや幕体のシームテープの接着面が浮いてきてたり、防水コーティングが劣化してボロボロになってきてたりしたら最悪です、、、。でも、保管方法が悪かったり、製品知識が無いと意外と陥りがちなポイントなんです。防災専用だとしても、年に一度は設営して虫干し兼ねて点検しましょう!
フライシートとインナーテントで構成されているダブルウォールのテントを選びましょう。通気性に関しては、風の抜けやすい位置にメッシュスクリーンの窓や、ベンチレーターが付いてる製品が良いです。テントのデザインがシンプルな物ほど縫製箇所が少ないため雨漏りのリスクも減ります。
私はかつてデザイン優先でテントを購入して失敗したことがあります、、、。フライシートが縫い目だらけで、ほんの2-3年使ったらあちこちから雨漏りが、、、。結果的には修復不可で捨てるハメに、、、泣。
4. テントのサイズ感
大きくて快適なことは大事ではありますが、災害時には限られたスペースにしか設営できないことが多いです。設営した後にもテントを移動することができるサイズ感が便利です。
個人用テントを人数分用意していくというのもアリかもしれませんね。スペースの心配だけでなく、感染症対策にも有効です。4人家族ならば2-3人用テントを2張り用意するのも良いと思います。
まずは1張り用意したいのであれば、床面積が220cm x 220cm程度の物が扱いやすいサイズ感だと思います。ogawaの製品例だとピスタ34が該当します。その上のサイズではピスタ5という製品もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 今回は防災用にも活用できるテントの選定ポイントについてご紹介しました。みなさんこの機会に住んでる地域の避難場所の確認や、被災時には学校の校庭や、公園で自分のテントを設営させてもらえるのか確認しておくことをお勧めします。
次回の【防災を意識したギア選定】Vol.2 は調理に関する火器類についてご紹介する予定です。
では、また!
【参考】ogawa GRAND lodge サービスのご紹介
ogawa直営店のGRAND lodgeではテントご購入のお客様に長年安心して使っていただくために下記サービスをご提供しています。
設営/撤収の講習をマンツーマンで実施しています。店舗の展示用テントを使って1.5〜2時間かけてお客様に惜しみなくプロの技を伝授しています。リクエストがあれば張り綱のロープワークや、タープの小川張りも一緒に!! 間違いなく有料級の内容です。
ご購入日から5年間、幕体の修理やポール修理(2回まで)を片道送料のご負担のみで対応しております。

山小屋セルフビルド、キャンプ、岩魚釣り、山菜/きのこ採り、バイクツーリングなど還暦オヤジのアクティビティーを紹介しています。
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