こちらのページでは、キャンプ道具の中でも、テントやタープ、寝袋、マットなど、家の中で例えるならば寝室やリビングになる部分の道具について、詳しく紹介していきます。
道具の形や特性を理解して、自分に合ったキャンプ道具を探し、快適で楽しくキャンプを楽しましょう。
テント
テント泊でのキャンプで欠かすことができないキャンプ道具で、家で例えるなら寝室になる部分(一部リビング機能もあり)です。
様々な形、特徴があり、1人用、2~3人用、3~4人用など、使用人数によって、購入するものを絞りましょう。
おおまかに分けると、テントにはドーム型、ワンポール型、ツールーム型、トンネル型の4種類あります。
・ドーム型
ドーム型は、ポールをクロスさせることで居住空間を作り出します。ペグダウンという、杭(ペグ)で裾を止める行為をせずとも自立(自立式といいます)するので、設営しやすいのが特徴です。
そのため、最も一般的なタイプのテントです。一人用〜ファミリーで使用できるものまで幅広く販売されています。
・ワンポール型
ワンポールテントは、1本のテントを使って設営できる三角錐型のテント(モノポールともいいます)です。
ただし、主にテント中央のポールでテントを支えますが、それだけでは不安定なので、裾部分をペグで打ち込こんでテントの布を張ることによって安定させます。
これをドーム型などと比較して、非自立式といいます。
こちらも一人用〜ファミリーで使用できるものまで幅広いです。
・トンネル型
トンネル型のテントは、その名の通りトンネルのような形をしているテントです。
ワンポールテント同様に、ペグを打つことによって安定する非自立式のテントです。テントの作り自体は、比較的わかりやすいですが、ペグやロープでしっかりと固定しなければ形が崩れてしまうことがありますので、設営には慣れが必要です。
おもに2人以上〜ファミリーで使用できるものが多いです。
・ツールーム型
ツールーム型のテントは、寝室部分とリビングスペースが一体となったテントです。リビングと寝室がつながっているので移動がしやすく、過ごしやすい反面、設営に慣れが必要です。
サイズが大きいものが多く、複数人〜ファミリーで使用することがほとんどです。
タープ
家で例えるならば、リビングスペースに当たる部分を作り出すのがタープというキャンプ道具です。
一枚の大きな布とポール、ロープで形作るものと、ドーム型でテントのように複数のポールを交差させて設営するものがあります。
日陰を作る役割や虫の侵入を防ぐ、雨でも濡れないためなど、キャンプで快適に過ごすためには合ったほうが便利なキャンプ道具の一つです。
・一枚布タープ
一枚布タープは、一枚の布を屋根にして、両端にポールを設置し、ロープで引っ張ることで設営をします。
夏場の暑い時期には、日陰を作ることができるため非常に快適です。風通しが良いため、春〜夏にかけてのキャンプで活躍する反面、寒い時期にはあまり使用しません。
四角形の「スクエアタープ」や六角形の「ヘキサタープ」、長方形の「レクタングルタープ」、ひし形の「ウィングタープ」など、形で呼び名が変わります。
全体のサイズ、見た目の好みなど、人それぞれ買うための条件が異なりますので、自分とって必要十分な大きさでカラーなどの見た目が気に入ったものを購入しましょう。
・スクリーンタープ
ドーム形状のものは、「スクリーンタープ」「シェルター」などと呼ばれています。スクリーンタープは、全面をメッシュにすることが可能で、虫が苦手な人にオススメです。
また、四方を囲うことができるので、急な雨にも対応できる万能型のタープです。
ドーム型の形状のものが多く、ドーム型のテントの設営経験があれば、比較的簡単に設営することができます。
一枚布タープに比べて雨への対応、虫対策など便利で居住性が高い半面、価格も高くなりがちです。
寝袋(シュラフ)
布団代わりになるもの、それが寝袋(シュラフ)です。
夏場のキャンプであれば気温が高く、不要な時もありますが、春から秋にかけてキャンプを楽しみたいのであれば寝袋は必須のキャンプ道具です。災害時にも役に立ちますので、一人一つ持っておくのもいいでしょう。
購入する際の目安ですが、「自分がいつキャンプに行くのか」を明確にするのがいいです。
夏場のみのであれば、15度前後まで使用することができる夏場用の寝袋を、
春〜秋までキャンプを楽しむ予定がある人は、マイナス0度でも使用できる「3シーズン(春・夏・秋)対応」の寝袋を、
冬にキャンプを楽しむ人は、マイナス10度を下回ることを想定して作られた冬用の寝袋を購入しましょう。
その種類は?
寝袋の種類は、形によって分けると、封筒型とマミー型に、中に入っている素材で分けるとすると、ダウンと化学繊維とに分けられます。
封筒型は、長方形のため寝袋の中が広く、布団のようにゆとりを持って使うことができる反面、寒さを感じやすく、収納サイズがマミー型よりも大きくなります。主に夏用、3シーズン用で見られる形です。
比較的安価でアウトドアショップはもちろんのことホームセンターなどで購入することができます。
一方、マミー型は、ミノムシのような形をしていて身体に密着するので保温性が高く、収納がコンパクトになるのが特徴です。ただし、封筒型に比べると狭くなります。
保温性が高い特徴があるため、3シーズン用、冬用の寝袋のほとんどは、マミー型をしています。
素材による特徴も
形状が封筒型、マミー型どちらであっても、中の素材はダウンと化学繊維の2種類とに分けることができます。
ダウンの場合、価格は高価になりますが、とてもコンパクトに収納でき保温性も高いのが特徴です。冬用の寝袋に多く見られます。
化学繊維は、収納サイズは大きくなってしまいますが、ダウンに比べると安価で入手しやすく、手入れも簡単なのが特徴です。夏用、3シーズン用、冬用と広く使われてます。
マット
キャンプを好きになれるかどうかは、テントの中でしっかりと眠ることができるかどうかで大きく左右されます。
キャンプで快適な睡眠を手に入れるためには、先に紹介した寝袋に加えて、マットを準備する必要があります。
マットには、ウレタンマット、インフレータブルマット、エアーマットの3種類あります。
ウレタンマット
ウレタンマットは、銀マットやヨガマットのようなマットのことで、地面にある石などゴツゴツとしたものを防ぐ効果と、地面からくる冷えを防ぐ役割があります。
収納サイズが大きくなりますが、廉価なのが特徴です。
インフレータブルマット
インフレータブルマットは、ウレタンマットとエアーマットを組み合わせたマットです。
インフレータブルマットは、厚さが足りないと背中に石が当たってしまうなど、デメリットがありますが、バルブを開けると半自動的に膨らみ、好みの厚さになるまで自分で空気を吹き込んで調節することができます。
エアーマット
エアーマットは、その名の通り空気で膨らむマットです。
空気を注入する時間がかかりますが、他のマットに比べてマットに厚みが出るので、地面の硬さを感じることがないのが特徴です。
以上のように、大まかに分けるとマットは3つの種類に分類することができます。
いずれにしても、家で使う布団のように、人それぞれ好みがありますので、店頭で実際に使ってからの購入がオススメです。
以上が、キャンプで使うテント、タープ、寝袋・マットの道具についての紹介でした。
次は、テーブルやチェア、クーラーボックスなど、食に関するキャンプ道具について紹介します。