実話!キャンプのマナー違反・ルール違反・モラルの欠如。思いやりの心でキャンプはもっと楽しくなる!

2022年4月13日

こんにちは。ほぼ毎週キャンプに行くキャンプブログ「ママはずぼら」のずぼらままです。

ここ数年キャンプ人口がどんどん増え、冬でもキャンプを楽しむ方も多くなりましたね。キャンプスタイルも幅広く、ファミリーキャンプはもちろん、ソロキャンプ、野営スタイル、ブッシュクラフト、車中泊、グランピングと、ライフスタイルや気分に合わせて様々なスタイルが浸透しています。

そんななか、たびたび話題になるのがキャンプでのマナー問題。

今回は実際に私が目撃したキャンプのマナー違反やルール無視などをご紹介。

■そもそもキャンプのマナーってなんだろう?

キャンプだけに限らず「マナー」や「ルール」「モラル」といった言葉で表現することがあると思いますが、一体どんな違いがあるのでしょうか?

そんな違いを意識せず、何でもかんでも「マナー、マナー」と言っていると、いつの間にか自分もマナー警察になっているかもしれません。というのは極力避けたいですよね。

ということで、オートキャンプ場でのマナーとルールについて、私も少し勉強してみたいと思います。

■「マナー」と「ルール」と「モラル」の違い

一般的にいうところの、マナー・ルール・モラルの違いってなんでしょう。

  • 「マナー」は、相手を思いやって過ごすための心遣い・礼儀。
  • 「ルール」は、守らなければいけない規則や規範のこと。
  • 「モラル」は、みんなが幸せに過ごすための善悪。個人の思考によって大きく変わる。
    改めて文字として見ると意外と「マナー」と「ルール」を混同している人って多いのでは?
  • マナーは、罰則的なものはなく、気にする人と気にしない人がいます。
  • ルールは、規則や規範などがしっかりと定められており、破ると罰則などが設けられていたりします。
  • モラルは、個人の善悪判断によって見解が大きく変わってきます。

マナーとモラルはなんとなく似ていますね。では、キャンプでいうところのマナー・ルールとはなんでしょうか?

■キャンプの『マナー』は「みんなが気持ちよく過ごすための心遣い・礼儀」

「自分だけ楽しければいい」では当然マナーなんて守れませんよね。キャンプ場という場所は、不特定多数の人が集まってキャンプをする場所。

そんな秩序が必要な場所では「相手を思いやる心」が大切です。

ほら、小さい頃に言われたことありませんか?「みんなで使う場所だから、きちんとお片付けしようね」って。

たくさんの人の小さい心遣いの積み重ねで「みんなが気持ちよく過ごせている」のに、誰か一人の心ない行動のせいでキャンプが台無しになるなんてことは避けたいところです。

《実際にあった「キャンプのマナー違反」》
  • 他の人のサイト内を平気で何度も横断していく家族
  • キャンプの食事の後、炊事場に洗い物に行ったら排水口が残飯であふれていた。
  • キャンプ場のトイレが夜になるにつれ、どんどん酷い様子に。
  • テントの中に犬を置いて、買い物や温泉に出かける人。犬が不安になって無駄吠えを繰り返している。
  • 今日は風が強くて焚き火は危険そう。でも隣の人は大きな火柱をあげて焚き火しているなあ。火の粉が飛んできていてテントに穴が開かないか心配。
  • 音楽、演奏禁止じゃないから大きな音で独演会(クラシックが好きな人がいれば演歌が好きな人もいて、デスメタルが好きな人もいればポップスが好きな人もいる。みんながみんな自分と同じ音楽センスじゃないんです)

■「消灯時間までならどんちゃん騒ぎしていい」は『モラルの欠如』

キャンプ場によっては音楽の出るものを禁止しているところや、そもそも大騒ぎを禁止しているところが多いです。キャンプ場で「禁止」「〜しないでください」となっていれば、それはもはや「ルール」。ルール違反ではないけれど、迷惑行為は立派な「モラルの欠如」です。

《実際にあった「モラルの欠如」》
  • キャンプサイトの真横を流れる川。小学生から大人まで楽しく川遊びをしていましたが、後から大人数でやってきた人たちが奇声を発しながら、周りにいる子どもたちにも目もくれず、水の中への大ジャンプを繰り返し…。
    それまで楽しく遊んでいた人たちは、みんな川から上がったり、遠い別の場所へ移動したり、何よりも楽しく遊んでいた子どもたちがとても悲しい顔をしていたのが印象的でした。

本来ならば管理人さんが注意をしてもいい状況。これを見て見ぬふりや、そもそも全く見ていないという状況であれば、「もうそのキャンプ場へは二度と行かない」となってしまいます。

これではキャンプ場さんもたまったものではありません。

多くの人のモラルによってキャンプ場さんの評価が決まってしまうということも。

  • キャンプ場内の植え込みを伐採して薪にした人。たとえ立ち枯れしていたとしても、キャンプ場内の木であれば所有者は土地の持ち主になります。許可なく伐採するのは言語道断(一歩間違えると犯罪にもなりかねません)。枯れて折れて落ちている枝や丸太を拾ってくるのとは訳が違います。
  • 昼間のキャンプ場が宴会場に!?大人も子どもも入り混じったグループキャンプ。大声で飲み会のコールが始まり…。昼間とはいえ周囲のお客さんが大迷惑。
  • 「直火じゃないし、難燃の焚き火シート敷いているから大丈夫」と、綺麗な芝生の上で火床の低い焚き火台を使用。(火床から地面までの高さが十分ない場合、芝生が枯れてしまう原因に。直火禁止の芝生サイトの場合、火床と芝生までの高さを出すなど工夫が必要です。)

■キャンプ場が定める『ルール』は絶対に守るべきもの

ルールは社会秩序を保つために設けられているもの。キャンプ場というコミュニティーの中で秩序がなければ、そこはただの無法地帯でしかありません。

キャンプ場によって設けられたルールが違いますので、予約前、利用前にきちんとルールを確認しておくのもポイントです。

キャンプ場で特に定められていないけど「それはまずいでしょ〜」となるのは『マナー』や『モラル』に該当するケースも。

《実際にあったキャンプの「ルール違反」》
  • 直火禁止のキャンプ場で堂々と直火&キャンプファイヤー
  • 他の人のテントサイト横断禁止ルールを完全無視
  • 歩きタバコ禁止を無視
  • 消火してから炭を捨てると書かれたルールを無視。ボヤ騒ぎに
  • 消灯時間を過ぎても大騒ぎ
  • 演奏禁止のキャンプ場でギターの弾き語り
  • 車の乗り入れ禁止の芝生サイトに、荷下ろしだけだからと車で侵入。広範囲で芝生がめくれてダメになってしまった。

などなどいろんなマナー違反・ルール違反・モラルの欠如がありますね。

自分を含め、知らずにマナー違反となっているケースもあるかもしれないと思うと、ちょっとドキッとしますよね。

■マナーやルール違反の場面に出くわしてしまったらどうする?

キャンプ場でマナー違反やルール違反の現場に出くわしてしまった場合、一番適切な方法は「管理人さんから注意してもらう」です。

どれだけイラッとしても、たとえどれだけ正義感にあふれていようとも、特に自分が子ども連れだったりする場合は、自分から注意する行為はおすすめしません。

無用なトラブルを防ぐためにも、ここは是非とも管理人さんに相談しましょう。

管理人さんたちはいろんなお客さんを見てきていますので、そういった注意も手慣れています。

また、相手が聞こえるように嫌味を言うのも逆効果になることも。知らない顔をして管理人さんにこっそり報告するのがおすすめです。

■おすすめ!
キャンプのモヤモヤ解決本「キャンプのあやしいルール真相解明」
著者・山口健壱

「それって本当にダメなのかな?」と心配になること、ありませんか?

そんなモヤモヤを解決してくれる本が先日、三才ブックスさんから発売されました。

「あの人のマナー、一体どうなってるの?」とモヤモヤする前に、誰かを批判する前に、一度立ち止まって考えてみると、別の見方や本当のことを発見できるかも。という一冊がこちら。

キャンプのあやしいルール真相解明−根拠のない思い込みにサヨウナラ−


キャンプのあやしいルール真相解明 −根拠のない思い込みにサヨウナラ−

私も改めて勉強になった一冊で、植物由来洗剤は環境に優しいのか、ガス缶カバーは本当に有効?、クーラーボックスのスタンドの目から鱗の話、使い捨ての割り箸ってダメなの?などなど、キャンプをしているとぶつかる問題を専門家の知識で見事に解決しています。

ヤマケンさんだからこそ書けた一冊ではないでしょうか。

少しでも楽しい気持ちでキャンプが終われるよう、お互い思いやりの気持ちを大切にキャンプを楽しみたいですね。


(筆者紹介)
ずぼらまま

ファミリーキャンプアドバイザー。ファミリーキャンプ歴十数年、年間50泊以上するキャンプブロガー。夫、子ども3人と柴犬2匹の大家族。犬連れキャンプから車中泊、ソロキャンプなどなんでも全力で楽しむスタイル。アウトドアライターや記事監修、YouTubeチャンネルでキャンプ場紹介など幅広い分野で活躍中。