災害時のキャンピングカー活用を考える 〜キャンピングカーシンポジウム

2024年7月22日

第1回 キャンピングカーシンポジウムwith東京キャンピングカーショー」開催

  • シンポジウムの目的:
    • 日本RV協会の荒木健二会長がシンポジウムの目的を説明。テーマは「キャンピングカーと防災」で、今年元旦に発生した能登半島地震に対する協会の対応について説明された。
  • 災害支援の具体例:
    • 2024年1月1日に発生した能登半島地震への支援活動について詳述。キャンピングカーが自治体職員やボランティアの宿泊場所として活用され、被災地での生活支援に役立った事例を紹介。
  • 今後の取り組み:
    • キャンピングカーのさらなる活用と防災支援のための体制整備について説明。災害支援におけるキャンピングカーの有効性を強調し、今後の計画を述べた。

その後のパネルディスカッションでは、以下の内容が議論されました。

  1. 参加者紹介とディスカッションの概要:
    • パネリストには、全国防災ボランティア共同団体ネットワーク事務局長の明城徹也さん、アウトドア防災ガイドのあんどうりすさん、タレントの田村淳さんが参加しました。
  2. 能登半島地震での災害対応について:
    • 明城さんは、東日本大震災以来の災害対応力の低下について指摘し、パンやおにぎりの供給が遅れたことを例に挙げました。
    • あんどうりすさんは、今後の災害に向けた高齢化社会の問題やインフラの脆弱性について述た。
  3. 復旧と復興の違い:
    • 田村淳さんは、メディア報道のズレについて言及し、復旧が今もまだ道半ばであることを強調しました。
  4. キャンピングカーの役割:
    • キャンピングカーが被災地での生活支援にどれだけ役立つかについて議論。自己完結できる点や移動の容易さが長所とされましたが、完全に自己完結できるわけではないことが課題として挙げられました。

このように、キャンピングカーの防災利用に関する具体的な事例や課題、改善点についての議論が行われました。

(報告:日本オートキャンプ協会編集部)