米国ワシントン州キャンプツアー① (準備編)

2024年1月5日

 当記事は当協会オートキャンプ指導者インストラクターによる2022年9月にワシントン州をキャンピングカーで旅した際の記録を寄稿いただいた記事になります。
会社を22年3月末に退職し、比較的自由な時間な時間ができたところで久しぶりにモーターホームでの海外キャンプをしようと思いたった。
最後に行った海外キャンプは2004年のオーストラリア。3人の子供達はまだ学生だった。カナダ駐在中を含めこれまで5回の比較的長期の海外でのキャンプキャンプ旅行を実施。カナダが3回、米国1回、オーストラリア1回。目的は、大自然の雄大な景色や動物に出会うことと、写真の撮影。これまでそれぞれの旅の記録は、オートキャンパー誌に投稿して、いつも掲載頂いていた。

今回は、初めて妻と二人での海外キャンプ旅行。計画は、今年の年初から始めた。今までのキャンプ旅行はルート設定、モーターホームの予約、キャンプ場の予約も含め全て自分で実施。今回は、在職中で退職を控えて結構忙しかったので、ツアー会社にアレンジを依頼。日本で唯一のモーターホームでの北米キャンプツアーのアレンジをしているトラベルデポという会社で、ルート設定、モーターホームの予約、キャンプ場の予約等、懇切丁寧な対応で本当に感謝。

1)準備

当初計画していた目的はカナダだった。妻の20年ぶりにプリンスエドワードアイランドに行きたいとの要望を受け、カナダ東部の黄葉ツアーを考えていた。ところが、モーターホームを予約しようとすると、私たちが使いたい小さめのモーターホームは台数が限られているようで空きを見つけることができないとのこと。

やむを得ず、モーターホームが予約でき、近い風景が見られる所を提案してもらったのが今回の米国ワシントン州でのキャンプツアー。
目的地は、シアトル近郊のマウントレーニエ国立公園とオリンピック国立公園。両方とも米国単身赴任時代に訪問した場所だが、今回は妻と比較的ゆったりとしたツアー。
マウントレーニエは6月から7月にかけて美しい花々が咲き乱れる場所だが、その時は人が多く、おそらくキャンプ場も一杯で苦労するだろうと思われる。今回のツアーは、キャンピングカーのレンタルレートがピークから一段下がるタイミングをとらえた。これ以上遅くするとこんどは寒すぎるし、キャンプ場もクローズしてしまう。

実は今回のツアーは、キャンピングカーと飛行機の予約を1月にしたきりで、事前準備をほとんどせず、旅程もキャンプ場選びも旅行会社任せにしていた。旅立つ1週間前ぐらいにやっとキャンプ場をインターネットで予約し、現地への電話連絡が必要なものは旅行会社でやってもらった。こんな直前でもなんとかなるものだとびっくりした。ただ、マウントレーニエ国立公園だけは、時期的に当日受付しかしていなかった。

<旅程>
9/6(火) 名古屋-成田-シアトル
    シアトル観光
9/7(水) モーターホームをピックアップ
    シアトル郊外 Blue Sky RVパーク泊
9/8(木) – 9/9(金) Mt. Rainier National Park
9/10(土) Olympic National Park へ移動
9/11(日)-14(水) Olympic National Park
9/15(木) Dash Point State Park
9/16(金) モーターホーム返却
     午後 シアトル観光
9/17(土) シアトル発
9/18(日) 成田着-名古屋

今回のツアー1週間前に、メニエール病の発作(めまいと吐き気)が出て、キャンセルしようかと思ったが、既に払い込んだモーターホームと飛行機代を無駄にしたくないとずいぶん悩んだ。

久しぶりの海外旅行、その上にキャンプと言うことで、パッキングも少し悩んだ。また、カメラをどの機材で行くかも直前まで決められなかった。結局は、少し重いが最高画質の得られる本体、レンズ3本、中型の三脚に決定。キャンプ用品は旅行会社のおすすめに従って、出発前日にダイソーで随分揃えた。写真の整理のためMacBook を持ち、iPadとKindleも加えたので、中型と小型のスーツケースとカメラバッグと言う大装備になってしまった。


2)9月6日 シアトルへ

出発当日の朝、耳鼻科で検査してもらったところ、特に異常なしという診断でほっとした。
初めて使うDiDiアプリでタクシーを呼び、駅に向かう。便利ですね。
台風を心配していたが、進路が北にずれて名古屋-成田間のフライトには影響なし。久々の飛行機で、浮かれてたくさん外写真を撮った。
成田では、会社員時代からのJAL Global のステータスを使い、サクララウンジに入り、名物のJALカレーを頂く。以前はビュッフェスタイルだったが、コロナの影響でメニューでセットを選ぶ形に変わっていた。

飛行機はもちろんエコノミー。アジアからのトランジット客で満席。久々の海外旅行のため、エコノミー用のスリッパと枕を持参することを忘れていた。8時間半のフライト。機中では最新の映画 「ジュラシックワールド/新たなる支配者」を視聴。さすがにエコノミークラスではほとんど眠ることが出来なかった。

現地時間の11:30に現地到着。快晴。気温は18度。空気がカラッとして気持ち良い。まずは、宿泊地となるレジデンスイン・シアトル・シータック・エアポートにウーバーで向かう。米国に駐在していた2015年ごろにウーバーが世に出てきたが、当時はあまり使う機会がなかった。今回、驚いたのは空港の駐車場の一角にアプリ送迎のための場所が確保されていたこと。

ホテルにチェックイン後、列車でダウンタウンに向かう。空港のあるシータック市から40分弱で往復6ドルは安い。
ダウンタウンでは、一番有名なパイクプレイスマーケットを訪れる。古くからの市場で、中はカラフル。魚屋で店員が魚を放り投げるパフォーマンスが面白い。
近くにはStarbucks Coffeeの一号店がある。

海辺のピアで海鮮料理を食べようと思ったが。物価の上がっているアメリカで、しかも1ドル140円で換算すると、2人の昼食が軽く1万円を超えそうなので、断念。代わりにハンバーガー店に入った。久しぶりのアメリカ英語で畳みかけれて、言われるままにトッピングを受け入れたら、ずいぶん高いバーガーになってしまった。今回のキャンプでは、妻は料理はしないと宣言しているので、外食ばかりになると大変なことになりそう。

夕方には、ホテルへ帰還。時差16時間を考えると40時間の長い長い1日だった。

(次回以降、いよいよキャンプ旅本番です。)


(執筆)
大谷裕幸(JAC公認オートキャンプ指導者インストラクター)
株式会社PROTEAN HIRO代表取締役

会社定年退職後に、1人会社を設立。
会社生活で培ったノウハつと趣味を仕事にキャンピングカーレンタル
(愛知名古屋守山でキャンピングカーレンタルするなら名古屋守山C.R.C. (japan-crc.com)
その他、カメラマン、業務改善コンサル、キャリアコンサルタント、英語・日本語講師等を行う
毎年、夏に海外キャンプ旅行を計画
自著:自身のカナダ・アラスカの旅行記