当記事は当協会オートキャンプ指導者インストラクターによる2022年9月にワシントン州をキャンピングカーで旅した際の記録を寄稿いただいた記事になります。
会社を22年3月末に退職し、比較的自由な時間な時間ができたところで久しぶりにモーターホームでの海外キャンプをしようと思いたった。
最後に行った海外キャンプは2004年のオーストラリア。3人の子供達はまだ学生だった。カナダ駐在中を含めこれまで5回の比較的長期の海外でのキャンプキャンプ旅行を実施。カナダが3回、米国1回、オーストラリア1回。目的は、大自然の雄大な景色や動物に出会うことと、写真の撮影。これまでそれぞれの旅の記録は、オートキャンパー誌に投稿して、いつも掲載頂いていた。
9月7日 シアトルでキャンピングカーピックアップ&RVパーク
翌日、今回の旅のパートナーとなるキャンピングカーをシアトルのRoad Bear社でピックアップ。
今回の相棒は、最新のウィネベーゴのクラスB Solis。クライスラーベースで、今日本で人気となっているフィアットデュカトの姉妹車。車内の装備は充実。USBコンセントがたくさんあり、モニターはアップル Car Playに対応。唯一の問題は、電子レンジがないこと。
とりあえず車に慣れるために、シアトル近郊のBlue Sky RV Parkに宿泊。
どちらかというと長期滞在型のRVパークで、巨大なバスやトレーラーが泊まっている。
比較すると私のキャンパーはとても小さい。RVパークには電気・水道・排水のフルフックアップ。WiFiもなんとか使える。
キャンパーにはポップアップルーフも装備。ただ、しまい方がわからず、四苦八苦。また、ダイニングは、運転席を回転させる必要があるが、マニュアルもないのでその仕方もわからず、Road Bear社のサポートに電話をして、なんとか対応。
やはり、足ならしで近場にキャンプしたのは正解だった。
9月8日−9日マウントレーニエ国立公園
今日はいよいよマウントレーニエ国立公園へ向かう。比較的のんびり朝食を食べ、マウントレーニエへ。
国立公園のニスカリー入口で入園料を払うが、デイパスか年間かと聞かれ、数日はないのかと思いながら年パスを購入。80ドル。
◾️クーガーロックキャンプ場
この国立公園のキャンプ場は、当日の早いもの順。もともとは、もっと奥のキャンプ場を予定していたが、1番手前にあったクーガーロックキャンプ場を2泊予約。ここは、電気も水も排水設備もないのですべて自給。実はもともと予定していたキャンプ場への道が閉鎖されていて、これが正解だった。
◾️リフレクションレイク
最初に訪れたのはリフレクションレイク。波のない早朝であれば、逆さマウントレーニエがしっかり見える場所。明日は早朝再トライ予定。
◾️パラダイス
そして今日のメインはパラダイス。ここからはたくさんのトレイルが伸びている。
まずはメインのニスカリービスタ・トレイルを歩く。このトレイルからは国内7番目の大きさのニスカリー氷河を眺めることが出来る。
つぎに向かったのは、スカイライン・トレイル。こちらは園内で1番タフなトレイル。ニスカリー氷河を眺めながら3分の1ほどいったグレーシャービスタまで行って引き返す。そして、マートル滝まで足を伸ばす。
今日の予定はここまでとして、パラダイスインで夕食用のサンドイッチを買ってキャンプ場に戻る。
そしてクーガーロックキャンプ場に帰還。Wi-Fiどころか携帯の電波も届かないところなので簡単な食事を済ませ、早めに就寝。
◾️9月9日サンライズ
翌日は、マウントレーニエの北東に位置するサンライズを目指す。
ただ、朝一のリフレクションレイクの逆さマウントレーニエを見逃すわけにはいかない。前夜早く寝たので、6時前に起床。朝食はリフレクションレイクで取ろうとすぐに出発。
やはり朝のリフレクションレイクは素晴らしい。若干風があって湖上の波があったが、満足のいく撮影ができた。
湖畔を歩きながら、いろいろな角度から撮影。
その後、駐車場で朝食。これがキャンピングカーの利点。早朝の大事な撮影時間を逃がさすに済む。
その後、サンライズに向かいたいが、片道100km近くあり、ガソリンが心配。そこで、一旦国立公園を出て、ガソリンスタンドがある最も近い町まで出掛けて給油。ガソリン量は気にしていたが、やはり国立公園に入る前に給油は鉄則。
サンライズ案内所でよさそうなトレイルを聞いたところ、きょうは山火事の影響で空気が悪く、ハイキングはやめた方が良いと言われた。確かに、もやが深いなぁとは思っていたが、山火事だったとは。
ここで止めるわけにはいかず、他のハイカーとともにトレイルを目指す。選んだのは人気のバローズマウンテントレイル。ファーストバロー(2134m)まで1周8キロ、3時間のコース。とりあえずは途中にある、雪渓の水を集めたフローズンレイクを目指す。せっかくの快晴なのに、靄っているのが残念。マウントレーニエのハイキングコースはよく整備されていて、普通のハイキング感覚ですすめる。日本の登山とはかなり感じが異なる。
帰りは再びリフレクションレイクを見つつ、キャンプ場へ。
途中で、クリスティン滝に立ち寄った。ニスカリー氷河の解けた水が落ちる滝。
(次回は旅の中盤、オリンピック国立公園 ホー・レインフォレストに向かいます。)
(執筆)
大谷裕幸(JAC公認オートキャンプ指導者インストラクター)
株式会社PROTEAN HIRO代表取締役
会社定年退職後に、1人会社を設立。
会社生活で培ったノウハつと趣味を仕事にキャンピングカーレンタル
(愛知名古屋守山でキャンピングカーレンタルするなら名古屋守山C.R.C. (japan-crc.com))
その他、カメラマン、業務改善コンサル、キャリアコンサルタント、英語・日本語講師等を行う
毎年、夏に海外キャンプ旅行を計画
自著:自身のカナダ・アラスカの旅行記