米国ワシントン州キャンプツアー④ (終盤:8日目〜最終日)

2024年4月4日

 当記事は当協会オートキャンプ指導者インストラクターによる2022年9月にワシントン州をキャンピングカーで旅した際の記録を寄稿いただいた記事になります。
会社を22年3月末に退職し、比較的自由な時間な時間ができたところで久しぶりにモーターホームでの海外キャンプをしようと思いたった。
最後に行った海外キャンプは2004年のオーストラリア。3人の子供達はまだ学生だった。カナダ駐在中を含めこれまで5回の比較的長期の海外でのキャンプキャンプ旅行を実施。カナダが3回、米国1回、オーストラリア1回。目的は、大自然の雄大な景色や動物に出会うことと、写真の撮影。これまでそれぞれの旅の記録は、オートキャンパー誌に投稿して、いつも掲載頂いていた。

9月14日 クレセント湖・ハリケーンリッジ

米国キャンプツアー8日目。今日は 今回のツアーのハイライトの2つ目であるオリンピック国立公園のハリケーンリッジへ向かう。

まずは、氷河の水をたたえるレイク・クレセントを訪れる。7年前にも訪問した場所だが、レイク・クレセント・ロッジの前の湖畔がとても美しい。1915年に建てられたロッジの本館は、とても雰囲気が良い。メリーミア滝までのトレイルに行きたかったが、ハリケーンリッジでのロングハイクを計画していたので、断念。

次に向かったのは、ハリケーンリッジ。オリンピック国立公園で最も高所まで車で行ける場所。標高1500m。

頂上からのパノラマは素晴らしい。オリンピア山を含め、ベイリー山脈を一望。ただし、曇り空で前回みた光景に比較すると鮮やかさにかけるのが残念。また、北東側には、ファンデフカ海峡が見える。天気が良ければ、カナダのビクトリアまで見えるはずだが、残念ながら、今日は少し雲がかかった見えない。

ここではハリケーンヒル・トレイルと言う5.2キロのトレイルを歩く予定だったが、トレイルヘッドまでの道にRVが入れず、断念。代わりにビジターセンター前のメドウズ・トレイルを全て踏破。山頂からの眺望は素晴らしい。

ハリケーンリッジでの滞在が、予定より短くなったので、心残りだったクレセント湖のメリーミア・フォールズトレイルに戻る。やっぱり来てよかった。ダグラスファーの古木が生い茂り、アオギニゴケが垂れ下がる光景が美しい。特にそこに光が差し込む絵が美しい。メリーミア滝は、白糸のような繊細な滝。

今日の宿泊地は、オリンピック半島唯一のKOAキャンプ場。フルフックアップでWi-Fi、ランドリーもある。ここで最後の洗濯を実施。

少し寒くなってきたのでモーターホームの暖房をはじめて使用。

9月15日 ダンジェネス国立自然保護区、ダッシュポイント州立パーク

今日はキャンプ旅行9日目。最後の活動。朝起きてKOAキャンプ場からほど近いダンジェネス国立自然保護区を訪問。ここは、ファンデフカ海峡にナイフのように突き出した岬。根室の砂洲のような場所。海岸には多くの流木が打ち上げられている。この地域は野鳥の保護区に指定されている。

ここでちょっと車のトラブル。キャンプ場で外部電源を外したところ、室内の電気が全て落ちてしまった。RVショップのヘルプに電話するも繋がらない。やむなく、トラベルデポのLA駐在員に助けを求める。ブレーカーが落ちたのかヒューズ切れを疑う。たまたま最終日でシアトル近郊の州立公園に向かう途中だったので、RVショップに直接向かうことに。しかし、最後に試して欲しいと言われたスイッチをいじるとやっと電気が回復。

予定が少し遅れたが、最後のキャンプ地ダッシュポイント州立パークに向かう。ここを選んだのは、翌日10:30までにモーターホームを返却する必要から、シアトル近郊のキャンプ地を探したため

州立公園とといえど、規模は大きい。トレイルが縦横無尽に設定されている。その中でキャンプサイトに近いトレイルを選択。空気がひんやりして気持ちよく、なんと紅葉も少しはじまっていた。もともとこのキャンプはカナダの黄葉を辿るつもりだったが、適当なモーターホームが残ってなかったので、比較的気候の近いワシントン州を選んだ。残念ながら、ワシントン州は針葉樹が多く、また紅葉にも少し時期が早かったようで、これまで全く出会うことが出来なかった。やっと最後に見られて良かった。

このキャンプ場はフルフックアップで良いのだが、他の国立公園同様、携帯の電波がほとんど届かず、Wi-Fiは全くない。従って、夜は早めに眠りにつくことになる。

9月16日 モーターホーム返却・シアトル観光

今日はキャンプ最終日。10日間お世話になったモーターホームをRoad Bear RVに返却。

朝起きて、荷物を片付ける。到着してから2回食料品をスーパーで調達したが、冷蔵庫が丁度カラになって妻は大満足

◾️モーターホーム返却

返却に向かう途中で、フラッシュが光ったのが気掛かり。もしかしてスピード違反か?もしそうなら、RVのレンタル会社から罰金の別途徴収が。

とりあえず、無事モーターホームを返却。1000マイルの契約だったが、1152マイルを走行し、152マイル分の超過費用82ドルを支払った。

◾️シアトルへ

車返却後は、列車でシアトルへ。昼食のためウォーターフロントのエリオッツオイスターハウスへ。今回の旅で初めてのレストラン。新鮮な牡蠣とシーフードを満喫。

その後は、市内の観光。ウォーターフロントパーク、シアトル水族館、シアトル美術館を見学した後、パイオニアスクエアパークへ。シアトルの酋長チーフとトーテムポールを撮影。

その後、ホテルに帰り、ゆっくりと入浴し、パッキング。

10日間の楽しい旅の終わり。9月も半分終わってしまった。

米国キャンプ反省事項

<次回修正点>

  • -ガソリンは、出来るところで満タンに
  • -モーターホームは電子レンジ要
  • -キャンプ飯の練習
  • -カメラレンズは24-120に
  • -交換レンズにもPL
  • -三脚はハイキング用
  • -カメラ電池充電用のモバイルバッテリー
  • -ほうき
  • 切れる包丁もあった方がよい

<よかった点>

  • -卓上LEDはグッド(ただし、電池は充電式x)
  • -ウェットティッシュ
  • -軍手
  • -ゴミ袋
  • -ハンガー

(執筆)
大谷裕幸(JAC公認オートキャンプ指導者インストラクター)
株式会社PROTEAN HIRO代表取締役

会社定年退職後に、1人会社を設立。
会社生活で培ったノウハつと趣味を仕事にキャンピングカーレンタル
(愛知名古屋守山でキャンピングカーレンタルするなら名古屋守山C.R.C. (japan-crc.com)
その他、カメラマン、業務改善コンサル、キャリアコンサルタント、英語・日本語講師等を行う
毎年、夏に海外キャンプ旅行を計画
自著:自身のカナダ・アラスカの旅行記