キャンプ場の倒木事故から考える、場所選びのポイントと夏キャンプの注意点

2023年6月12日

2023年4月、神奈川県のキャンプ場で根腐れが原因とみられる倒木がテントに直撃し、テント内にいたキャンパーの方が死亡する痛ましい事故がありました。

管理されているキャンプ場で起こった事故。倒木の原因は「根腐れ」とみられています。
「根腐れ」とは、「土の中の水分が多すぎて、根っこが呼吸できずに酸欠になって枯れてしまう状態」を指します。
倒木事故があった樹木は根元から折れていて、枝には葉があまりついていませんでした。
根腐れしていそうな樹木の特徴はどのようなものがあるのでしょうか?

以下に主な特徴を挙げます。

【根腐れしていそうな樹木の特徴】

  • 葉が変色していたり落葉している(落葉の季節でもないのに)
  • 幹が柔らかい
  • 木にキノコなどが生えている
  • 土にカビが生えていたり、土が湿っている
  • 日当たりが悪い

根腐れしている樹木を正確に見分けるのは一般の方では難しいですが、上記のような特徴を持つサイトは避けたほうが良いでしょう。

これからは夏キャンプシーズンに入ります。

夏のキャンプでは樹木に囲まれた林間サイトにテントを張って直射日光を避け、涼しくしたいですよね。
快適に過ごすための場所選びのポイントがあります。

【樹木に囲まれたキャンプ場でテントを張る際、場所選びのポイント】

  • 周りの樹木を軽く叩いたり、揺すったりして十分な強度があるか確認
  • 葉が付いていない枝枯れした部分が落ちてくる可能性に注意
  • 風の影響を受けにくい場所を選ぶ
  • 傾斜地・窪地は避ける
  • 川に近すぎるところは避ける

このあたりに気をつけてサイト選びを行ってもらえれば良いです。

また、最後にこれから夏休みにキャンプへ行かれる計画を立てている方への夏キャンプの注意点をお伝えしておきます。

【夏キャンプの注意点】

  • 標高が高くて涼しいキャンプ場や、水遊びができるキャンプ場を選ぶ
    (標高が100m上がるごとに気温は0.6℃下がります)
  • 日差しを遮る樹木等が無いサイトは避ける
  • キャンプ当日の天気予報をチェックし、台風・大雨・洪水・落雷が予想される場合は無理せずキャンセルしたり、日程・場所を変更する
  • 当日に落雷が予想される場合、コテージ泊に変更したり管理等に避難できないか検討する
  • 蚊、ブヨ、アブ等の虫刺され対策を十分に
  • 水分やミネラル(塩分など)をしっかり補給して熱中症を予防

当たり前ですが、真夏のキャンプは暑いので、熱中症対策をしっかりと。
熱中症対策はキャンプ場選びから始まっています。
また、夏は台風の接近や、積乱雲の発達により大雨・洪水・落雷の被害が多いシーズンです。
これらが予想される場合は無理をせずキャンプの計画を中止・変更しましょう。
今回述べたようなポイントに注意して頂き、夏キャンプを楽しんで下さい。


執筆者紹介:上田洋平

日本オートキャンプ協会 公認オートキャンプ指導者
日本山岳ガイド協会 認定登山ガイド

写真も撮れる登山ガイドとして 神奈川(丹沢)、東京(高尾、奥多摩)、北アルプス、中央アルプス、南アルプスの山々(無雪期)をガイドしています。
登山、キャンプ、アウトドア等の楽しさを伝えることで「人生を120%楽しんでもらう」、そして「日本を元気にする」のが自身のミッションです。
月間最高10万PVの登山ブログ「登っちゃえば?」を書いています。
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