世界中のキャンパーが集まる祭典「FICC国際キャンプフェスティバル」へ行ってきました!
6月23日から7月1日までクロアチアでFICC(国際キャンピング・キャラバニング連盟)が主催する世界大会が開催されました。クロアチアは1991年に旧ユーゴスラビアから分離独立した国で、アドリア海をはさんでイタリアと向かい合っています。会場となったのは、そのアドリア海に面したザトン・ホリデーリゾートというヨーロッパ有数のオートキャンプ場です。ここに23か国から750人のFICCメンバーが集まりました。
FICCは1933年に創立され、今年90周年を迎えました。また、昨年、国連世界観光機構は6月29日を世界キャンプデーとして制定し、今年初めての記念日を迎えました。この二つの画期的な記念日を祝うために、世界大会は今年特別に「国際キャンプフェスティバル」と呼ばれました。会場ではセレモニーや各国主催のパーティーなどが行われ、祝祭気分に満ち溢れていました。
入場パレードの様子
オープンニングセレモニー会場の様子
各国のパーティーの様子
会場になったザトン・ホリデーリゾート
ザトン・ホリデーリゾートは、面積100ヘクタールの広大な敷地が無数の松の木で覆われ、アドリア海に面する南側は砂浜が1.5キロメートルにわたって続いています。宿泊施設は、キャンピングカーサイト1000区画、テントサイト30区画、仮設のモバイルホーム374棟、常設のアパルトマン319戸が整備されています。サイトにはサニタリーやバーベキューエリアが設けられている他、共用施設としてスーパーマーケット、レストラン、カフェ、フルーツパーラー、バー、パン屋、土産物屋、床屋などがあります。場内で特に目を引くのは巨大なプールコンプレックスと、最大700人収容可能な野外劇場です。これらの施設は「ザトニカトレイン」と呼ばれる汽車型の巡回バスによって結ばれています。スポーツは、テニス、バスケットボール、ミニゴルフ、ダイビング、乗馬などを楽しむことができます。
▪️サイトエリア
▪️共用施設
▪️リゾート小旅行
6月29日に、世界キャンプデーとFICC創立90周年を祝うセレモニーが、場内のレストランで開催されました。FICC会長、国連世界観光機構代表、クロアチア観光スポーツ大臣などが挨拶しました。観光の世紀と呼ばれる21世紀、ヨーロッパでは人々のライフスタイルとして定着しているオートキャンプが軸となって、観光産業の大きなうねりを形成していく予感を強くしました。
(報告)
明瀬一裕(日本オートキャンプ協会会長、FICC名誉会員、公認オートキャンプ指導者インストラクター)