今年の夏も非常に暑かった。そこで注意したいのが熱中症だ。
近年の熱中症による死亡数は毎年1,000人近くにのぼるような本当に恐ろしい症状なのだ。
私自身も熱中症にかかった事があり、救急車で運ばれた。
この記事ではその時感じた事と反省した事を皆さんにご紹介しようと思う。
熱中症になった私の5つの体験
熱中症の症状は人によってそれぞれ変わるからこそ、本当に分かりづらいと感じた。「これは熱中症だ。」と気付かずに過ごしていて、意識不明になってから熱中症であることに気がついた。
1.めまい
最初にめまいがした。これが私の熱中症の初期段階。
めまいだけではなく、なんとなくクラクラしていて身体に力が入らない。
しかし、長めの休憩をとった後、身体が回復したので再び動き始める。
2.寒い、冷たい
回復したと思っていたが、1日の終わりに熱中症になった。
熱中症にかかったのにも関わらず、身体が寒く感じ、手はかじかんでいてピリピリすることがあった。
3.身体の節々の痛み
徐々に身体の節々に痛みを感じ始める。
風をひいた時の身体の節々の痛みに非常に似ていて、この時も「風をひいた!」と思い込んでしまっていた。
4.発熱
体温を測ってみると38度を超えている。
2時間前には運動していてとても元気だったのに、体温は急上昇。
そして、汗をかかず寒さでガタガタ震えている。
5.意識不明
そして意識不明の状態になった。
友人の問いかけに訳の分からない返答をしたり、返答できなかったりする状況だった。その後、救急車で運ばれたのだ。
一歩間違えれば死んでしまう。熱中症。
熱中症はⅠ度II度Ⅲ度と三段回の状態があり、Ⅲ度までの症状になると死の可能性も出てくる。
これは高齢者だけではなく若年者も同じ事が言えるので、「自分は関係ない。」と思い込む事は非常に危険なのだ。
熱中症にならないためには??
大切な事は2つ。1つは体温調整の機能を損なわないために、しっかりと汗をかく事であり、もう1つはしっかり汗を気化させる事だ。
●汗をかくこと
身体の発汗機能をしっかりと働かせるためには水分補給と塩分補給の両方とも大切。スポーツ飲料等を積極的に飲むようにしよう。また、普段から定期的に運動して汗をかく訓練をする事が非常に大切だ。
●汗を気化させること
汗をかいていて、気化しない状況は体温が上昇し続けるため非常に危険。汗を気化させる事は大切なのだ。日陰の風通しのいい場所で、Tシャツをなびかせたり、服が汗でびっしょりになってしまった時には着替えるようにしたりしよう。
熱中症になったら??
熱中症を未然に防ぐ事ができず、かかってしまったらどうすればいいのか?
大前提として、炎天下から避難し、クーラーの効いている場所に移動、それができなければ風通しの良い木陰に移動する事は必須ではあるが、その他にも大切な事が2つある。
○とにかく冷やす
氷等で身体を冷やしてあげる事が大切。こめかみ、首、脇、ひじの内側、ひざの裏側、内腿等、皮膚が薄い場所を冷やすと効率的にクールダウンし、熱中症が回復する。着ている服を脱いで冷水をかけるのも効果的だ。
○たくさんスポーツ飲料を飲む
水分と塩分のどちらが欠けてもいけない。なのでスポーツ飲料を飲む事が大切なのだ。
意識不明の状態になると自分で飲む事ができなくなるので、初期段階でたくさん飲んでおこう。
○安静にする
身体を冷やしてスポーツ飲料をたくさん飲んで熱中症が回復したと思っても、動いてはいけない。
その日1日は必ず安静にしておくことが大切なのだ。
積極的に熱中症対策する事は必須!
熱中症の初期症状の段階では我慢できてしまう程度なので、そのまま行動してしまいがちだが、積極的に熱中症対策を行い、回復させるようにしよう。
「そんなに大したことではない。」と思って我慢してしまう事は非常に危険だ。
後から熱中症のⅢ度、意識不明の症状があなたにも起こり得るのだから。
執筆:CAMPたかにぃ
「軽量化したキャンプ」についての研究、情報発信をしている。ブロガーであり、YouTuberでもある。バックパック1つにキャンプ道具を詰め込んで、旅のあるキャンプをしているが、これが自由度が高くて最高に楽しい。ぜひともこのワクワクを皆さんに伝えたいと思っている。
ブログ:https://camptakany.com/