私の楽園にようこそ ~キャンプ場オーナーインタビュー~

2021年1月9日

私の楽園にようこそ ~キャンプ場オーナーインタビュー~

 

ルーラル吉瀬・フォンテーヌの森 根本裕輔氏

 

「私の楽園にようこそ」と案内してくれたのはフォンテーヌの森つくばのオーナー根本裕輔さん。

これまでもキャンプ場の運営に携わってきたが、8月他界した父親の後を受けて引き継ぐことになった。

前職は内装関係の仕事をしておりモノづくりも得意。趣味で家具なども手作りしている。

キャンプ場には木立の中のテントサイトやコテージの他、バーベキュー場や、キッチン付きのバーベキューなどが楽しめるレンタルスペース、雑貨店などを備えている。

里山の入るとすぐに表れるキャンプ場の入り口

キャンプ場には木立の中のテントサイトやコテージの他、バーベキュー場や、キッチン付きのバーベキューなどが楽しめるレンタルスペース、雑貨店などを備えている。

貸し切りができるオープンスペース「デラックスバーベキューハウス」はコロナ禍でも比較的稼働が高かったという

 

コロナ禍のため、昨年ゴールデンウィークはクローズとした。キャンプ場で働くようになって初めてゴールデンウィークに休暇を取ったという。ゴールデンウィーク以降キャンプ場はコロナの影響は比較的少なく、また秋冬の需要が高まったが、団体のバーべキュー利用者が減り、年末時点でほぼ前年並みの実績だという。

木も多く笹薮だった場所を開墾してサイトを拡張。奥に見えるのがコンテナをベースに1人で作ったサニタリー

場内の施設はサイトなどを含めてほぼ手作り。昨年はキャンプ場のリニューアルを行った。キャンプサイトはテントの大型化に合わせて広さを1.5倍に拡張。また隣地の使われていなかった土地を整備しサイト数を増やした。新しいエリアには新たなサニタリーを2か月ほどかけて1人で作ったという。

トイレ横にルールをわかりやすく表示

キャンプ場は小高い丘の雑木林の中にあり、周りを農業用の池に囲まれたのどかな里山の雰囲気。ゴールデンウィークに家族で遊びに行った竜神渓谷でのカヌー体験が非常に楽しかったことから、この池を活用してカヌーができないか考えていると話す。

サイトの奥が池になっており、カヌーなどのアクティビティーに使えないか、調整中とのこと。キャンプ場に新しい楽しみが増えるかも。

今年拡張したサイトの隅に置かれた巨大な木の根を見ながら、「これを抜くだけでも大変なんですよ」と苦労話を楽しそうに話す。近年自分のキャンプ場を作りたいという人が増えているが、根本さんの話を聞いているとまさにキャンプ場づくりを楽しんでいる様子が伝わってくる。

自宅のリノベーションまで手掛ける根本さん。キャンプ場はまさに根本さんの「楽園」

ルーラル吉瀬・フォンテーヌの森
1992年にオープン、常磐道桜土浦インターから10分で市街地からも近い好立地にある。
茨城県つくば市吉瀬1247-1
https://www.fontaine-no-mori.com/

取材:日本オートキャンプ協会 編集部