ここ一、二ヶ月ほどずーっと慣れない作業をしていました。タイトルの通り「釣りとキャンプ」専門のガイドブックをわたしが所属するユニットwith campで製作しておりました。このムック本のおかげで、わたしはやっと釣りデビュー!といっても、仕事上北海道や長野でフライフィッシングやテンカラなどは教えてもらいつつ少し体験をしたことはありました。初めてだったのが海釣り。正直、キャンプに行って一番楽しい夕方の時間に釣りにいくなんてもったいないと思っていましたが、いざやってみるといいですね。海の近くでも海が見えなかったり冬の季節だったりして、海が堪能できなくても釣りだったら、長い時間海を見てぼんやり過ごせる。そして時々のご褒美(お魚)までゲットできる(もらえないときもあるかもしれないけど)。
そういえば、海釣りも初めてではなかった!6年ほど前に八丈島でサビキ釣りをしたとき、流れがよかったのか入れ食い状態。それから島キャンプに行くたび、「島を旅しながらたまに釣りしてその日の食事ゲットとかしたいなぁ」と思ってみたり。ただ何からはじめていいかもわからない。どれを買ってもいいかもわからないで、とりあえず一番安いセットを買って穴釣りなんかをしたこともあります。でも、全然釣れない。釣れたと思っても全くなんの魚かもわからない。「やっぱり釣りって難しいなぁ」なんて勝手に思ってました。
でも実はこの本の製作を通して、キャンプをはじめるときとの共通点を見つけちゃいました。それは適当に安価なセットを買って、適当に遊ぶよりも、「なんの魚をどこで釣りたいか」を決めること!キャンプだって「とにかくキャンプをする」で道具を買うよりも「林間でハンモックをかけてのんびりしたい、そしてクルマがなくても電車でいけるのが夢」などそのイメージが細かければ細かいほど実際の買う道具につながりますよね。実は釣りも一緒でした。川でのんびりしたいのか、海の潮風を感じたいのか、はたまたどんな魚を食べたいのか!
わたしが見つけた答えは、「キャンプをもっと楽しくするための、釣り。」渓流を上がりながらほんのちょっとフライを投げたり、簡易的な釣り場の池を眺めつつ気が向いたら釣りに行ったり、朝早く起きて朝ごはんのための釣りをしたり、キャンプを中心にするとぐっと肩の力が抜けて遊べる。
そんな発見とともに仕上がった「つりwith camp」是非書店で見かけたらのぞいて、いやいや買ってくださいませ!
コラムニスト紹介:こいしゆうか
ゆるいエ ッセイマンガなどを得意とする女子キャ ンプコーディネーター/イラストレーター
(オートキャンプ 2019年7月号 こいしゆうかの『女子キャンプ日記』より転載)
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