スコットランドの ピクニック風景を再現『キャンプの作法~10月号より』

2019年10月29日

今年9月20日からラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会が開幕しました。ラグビーW杯は1987年にスタートし、4年ごとに開催されています。大会に合わせ、YCCヨコハマ創造都市センター(神奈川県横浜市)に、スコットランドラグビーハウスが開設されました。

今回は、なぜかこの会場と私のアウトドア活動が関係するお話です。会場では、ラグビーのスコットランド代表の応援とともに、さまざまなスコットランドの製品や企業が紹介される趣向。そのなか、スコットランドの食品を知ってもらうための飾り付けの依頼が私のところに寄せられたのです。事後報告で恐縮ながら、展示期間は9月24日~10月12日。テーマはスコットランドのピクニック風景でした。

登場するのは、ジャム、クッキー、はちみつ、ポテトチップ、紅茶、ケーキ、ファッジ(キャラメルに似たお菓子)などなど。以前から英国好きの私は銀のティーセットや、タータンチェックの布・ブランケット、ピクニック用バスケットなどをキャンプ用に用意していたのです。ピクニックは通常、日帰りで行われるもので調理はせず、火気はお茶を沸かす程度。簡単なアウトドアの楽しみ方といえるでしょう。私は英国のピクニックの牧歌的な雰囲気が非常に好きで、折に触れキャンプでも、その要素を取り入れてきました。展示内容から、そんな雰囲気が伝わるでしょうか?

スコットランドも紅茶の文化が根強いです。こちらはティーセットを取り入れて、お茶の時間をイメージしたデコレーションです。
スコットランド製のブランケットを敷いて、タータンチェックづくしにしています。タータンチェックは、日本の家紋に例えられるスコットランドの代表的な文化です。ネッシーのぬいぐるみに気付きましたか? ネッシー伝説で有名なネス湖もスコットランドにあります。

ここで少々、豆知識をご紹介しましょう。英国はイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つの地域で構成されています。ラグビースコットランド代表は1871年にイングランドと世界最古のテストマッチを行った伝統あるチームです。また、今回の会場がある横浜は、古くからスコットランドとのゆかりがある街なのだとか。1872年にはスコットランド製の日本初のガス灯が灯されています。さらに横浜に電信敷設や下水道設備などを築いた、街づくりの父、R.H.ブラントンはスコットランド人でした。ラグビーや、横浜の街についてなど、普段はなかなか、接点のないジャンルの話題について、知るきっかけができたのは喜ばしい限り。

これを機に、読者の皆さんもラグビーや、スコットランドに興味を持っていただけたら嬉しいです。


コラムニスト紹介:ビューティフルキャンピング(ペンネーム&活動名)

ファッション誌、ファッション広告を中心に編集・執筆を行う。2011年春から、キャンプ空間をスタイリッシュに演出する楽しみ方「ビューティフルキャンピング」を広めようと活動中。

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(オートキャンプ 2019年10月号 『キャンプの作法』より転載)
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