厳しい現状のなかでできること~『女子キャンプ日記~4月号より』

2020年4月12日

改めまして、こんにちは。イラストレーター、キャンプコーディネイターこいしゆうかです。今回から完全にウェブにお引越ししました。(以前から新聞に掲載されたものを転用していましたが、今回からウェブのみになります。)キャンプの情報やそれにまつわる日々のこと、地域のこと、わたしが何を思ったかなどを自由に書かせてもらっています。

改めて再スタートなのでキャンプのお話をしたいところなんですが、新型コロナウイルスにより今はキャンプは自粛真っ最中です。これがいつまで続くかわかりません。今は家にいることが第一なので、外遊びができるのはまだまだ先になりそうです。わたしたちキャンプ好きにとっては、休日が奪われたような絶望的な日々にも感じるかもしれませんが、案外わたしは元気に暮らしています。朝のんびり起きてヨガをやったり少しスポーツをして、日用品の買い出しついでにカメラを持って写真を撮ったり、いつも忙しくてできなかった創作物を作ったり、毎日充実しているくらいです。ちょっとだけここ数年忙しすぎたので、ぽっかりもらえた長期休暇ですね。もちろん仕事は激減したので、経済的には厳しい予想もつきますが。

とはいっても、この「キャンプ日記」。いつまでもキャンプの話をしないわけにはいかないので、こういうときは振り返りでもしましょうか。昨年くらいにわたしはフリーランス(キャンプコーディネイター、イラストレーター)10周年を迎えまして、いろいろ振り返ることも増えました。メディアなどから質問されることが「キャンプの楽しさって?」から「キャンプの仕事ってなんですか?」に変わってきたこともあります。女性でも楽しめるキャンプを伝えるために走り続けた10年でいつのまにかわたしの周りには頼もしい仲間たちがいてくれるようになりました。

 

今、キャンプが大好きな人たちがキャンプに行けないその苦しさを、どうしていけばいいのか。その仲間たちと日々考えながら時には話あいながら試行錯誤をしています。

さっそくはじめたのはyoutube配信。わたしのチャンネルを作り、「元気が出る配信」という名前で生配信をしました。”キャンプをエンターテイメントに”をテーマに、キャンプに携わらる仕事をしている人たちの「特技」を教えてもらって、見てくれる人が次のキャンプまでにレベルアップをはかってもらったり、単純に元気になってもらえたらいいなぁとはじめたものです。

第一回は、たくさんの周りの方に協力してもらって5時間ほどぶっつづけの生配信。実は三日前から準備したものだったんですが、そのわりには最後の焚き火を囲んだトークショーなどで深い話もでき、また鬱屈した空気のなかだったので配信する側も受け取る側も、何か体からもう一度湧き上がるような元気のようなものが溢れかえっていたような、そんないい雰囲気でした。
(生配信のアーカイブ、編集バージョンも見れます。)
https://www.youtube.com/channel/UCO0ZupSl5Y8Sp0c7e7RpQMg

第二回はウェブ会議アプリを使用して自宅にいながらキャンプにまつわる特技(例えばキャンプ料理など)を配信したりなど、こんな状況じゃなきゃ思いつかなかったような新しい取り組みも仲間たちとしています。
(第二回配信も見れます)
https://www.youtube.com/watch?v=RhfVdzQo5AI

また、SNS利用をして、現状をポジティブに励まし合える活動もはじめました。GWの営業も苦渋の決断で営業を自粛したりしていることから、キャンプを我慢している人たちの少しでの気晴らしや、キャンプ場への励ましを含めて、いい循環を作るためにあらゆる方に協力してもらい広めていっています。

ネガティブなことばかりに目がいきがちですが、どうにか前を向いて、いつかその日がくるまで。「家で楽しめるキャンプ」そんな新しい視点と形はきっと未来を変えてくれる。そう願っています。


コラムニスト紹介:こいしゆうか
ゆるいエ ッセイマンガなどを得意とする女子キャ ンプコーディネーター/イラストレーター

無断転載禁止 執筆者の許可を得て転載しているものです。


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