オンラインキャンプコミュニティをはじめたお話~『女子キャンプ日記~最終回』

2020年6月12日

6/10、初の試みであるオンラインキャンプコミュニティのミーティングを開始した。運営は、ライターブロガーの佐久間亮介と野あそび夫婦というユニットを組んでいるエリーとアオ、こいしゆうかの4人でスタートをはじめた。

テーマは、

「キャンプの未来を、話してつくるコミュニティ 」

簡単に説明すると、オンライン上で集まったキャンプ好きな人たちが話し合いをして、国産メーカーの協力をもとに、新製品をつくりあげていくコミュニティ。
つくり上げて行く過程で、環境、自然サイクルや地域性、その道具についても学べるというものだ。
単なる「教える・一方的な」オンラインサロンでもなく、参加者とのコミュニケーションを通して、考え、キャンプの未来を創造することが目的だ。

また、それだけじゃなくオンラインだからこそ、全国各地にいる通常なら出会えなかった人たちと共通の趣味であるキャンプの話題で盛り上がり、仲間がつくれることもこのコミュニティの最大の魅力だ。

 

気になった方はこの活動についての詳しい動機や、情報は下記のリンクから見ていただけるとうれしい。

ここでは、他の記事でも書いていない第一回目を終えての思ったこと気づいたことなどをまとめようと思う。

 

オンラインキャンプコミュニティ1回目を終えて思うこと

 

キャンプこそ、インターネットに程遠いような遊びと思いきや、実はそんなことがなかった。

エポックアウトドアの一期生は30名、なんと定員いっぱいとなった。

オンラインだからこそ難しいコミュニケーションのずれを少しでも和らげるため運営4人でカバーできるのがその人数が精一杯だった。

しかしこの企画を発表した当初、「もしかしたら10人も集まらないかもしれない」という不安が頭をよぎった。

なぜなら、いくらメーカーさんと(今回は寝袋メーカーの「NANGA」さん)新しいギアつくりをみんなでできると言っても、半年間毎月3500円かかり、月に二回はオンライン上で知らない人と顔を合わせて話すのだ。

もちろん、このコミュニティに入ることで知りえなかったことを知れ、出会えなかった人々に出会えるのでその価値は計り知れないとも思っている。ただ、その魅力がどこまで伝わっているのかが不安になったのだ。

結果、そんな不安はすぐにかき消された。募集開始1時間で10人をすぐに越してくれ、募集締め切り日には満員の30名と達した。6月中は途中でも参加できるようにしてたのにも関わらず。うれしい誤算だった。

コミュニティの詳しい内容は口外禁止なのだが、当たり障りがないことをいうと自己紹介などをした。はじめましての人もそうじゃない人も、一人一人が話をした。好きなキャンプや山の話しになるとなぜか初めてでも初めましてじゃない気持ちになる。共通の趣味を語りあえるということは、それだけで人と人の壁を薄くしてくれるのだ。

そこで思った「キャンプとは、何だろう。」

キャンプは自然に寄り添った遊びでもある一方、それを一緒に楽しむ仲間たちと共有することも1つの楽しみ方でもあるのではないだろうか。

ソロキャンプが流行している今でも、みんなのソロキャンプを話し合う時間が楽しかったりする。
それは同じ時間、同じ焚き火で過ごすことだけじゃなく、オンライン上でも可能なのだ。

わたしが10年以上前にはじめたSNSの「女子キャンプ」コミュニティも、そうだった。

知らない人がオンライン上でコミュニティに集まり、それぞれのキャンプの報告をしあい、その後オフ会で出会って一緒にキャンプを楽しみ、またオンライン上で感想を言い合う。そんなことを繰り返していくうちにもう10年以上の仲になる友人ができたりした。

オンラインがあったからこそ、「女子キャンプ」が確立できた。

 

時代は進化をして、今まで文字だけのコミュニケーションだったのが、今度は顔を合わせながら話しができるコミュニティになったということだけだった。

 

第一回まで緊張しかなかった毎日だったけども、

画面越しのみんなの笑顔を見て、ふと安堵してしまった。

そして、「これは必要だった」と、ちょっとだけ前に進めた気がしたのだ。

そう、オンラインとキャンプは実はずっとつながっていたのだ。

 

コミュニティとしては進化した。しかし、同じではない。

 

オンライン上であったとしても、人が「繋がりたい」「繋がること」への必要性は時代に関わらずありつづけることには気づいた。

ただ「女子キャンプ」のコミュニティをはじめたときとは明らかに違う点が1つある。

それは、大げさに言えばわたしの心のなかの進化だ。

「女子キャンプ」を作ったときは、ただ同じ価値観で自立したキャンプを共有できる仲間が欲しかった。女子にも「キャンプが楽しい」ことと「自立した一人でもできるスタイル」を知ってほしかった。その想いで10年、ひたすら走りつづけた。

では、「エポックオンライン」では何が進化しているのか。

10年間、わたしはキャンプの「楽しい」を感じてきた。
その楽しさの根源は自然だ。そのうちにその自然に尊さを感じ、興味の範囲が広がった。

日本という文化、歴史、それをとりまくあり続けてくれた自然。自然からめぐみをいただきながら守りながら暮らす人たち、天と地から生まれる食べ物や飲み物。

自然というものに向き合うと、見える景色が大きく変わったのだ。

この10年でそれに気づかせてくれた人々が、わたしのまわりにはたくさんいる。エポックアウトドアの運営メンバーもまさしくそうで、わたしにあらゆる視点での自然への意識をハッと気づかせてくれる。

このとてもいい環境は、わたしがこのキャンプ業界にいれたから気づき、知りえたことだとも思う。

この環境をキャンプを楽しむみんなにも作っていけないだろうか。そんなことをほんのり考えていたのだ。

漫画や文章で、一方的な形じゃなく、”参加”してもらうことで自然に対するあらゆる問題を自分ごとに置き換えれないか、そんなことを考えたのだ。

ただ自然を守ろうという簡単なお話をしたいわけではない。

誰よりも自然のなかで遊ぶことを楽しいと思っているわたしたちが、その自然と共に共存しあうために、知らなければいけないことがたくさんある。

みんなで「自然を遊びながら知って、考える」ことを、このエポックオンラインで実現したいのだ。

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「キャンプの未来を、話してつくるコミュニティ 」をはじめます。
その①「なぜオンラインか」
https://note.com/koishiyuka/n/nf34c058bd145

②「なぜギアつくりなのか」
https://note.com/koishiyuka/n/nf34c058bd145

エポックアウトドアHP
https://epoch-outdoor.com/


コラムニスト紹介:こいしゆうか
ゆるいエ ッセイマンガなどを得意とする女子キャ ンプコーディネーター/イラストレーター

無断転載禁止 執筆者の許可を得て転載しているものです。


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