「急な天候の変化にご用心」トヨタ白川郷自然學校『インタープリター通信』8月号

2020年7月31日

山深いイメージとは裏腹に、日中は30℃を超える日も珍しくないのが白川郷の夏です。

今年もまた暑い夏がやってきました。

 

と書き始める予定でしたが、今年の東海地方はまだ梅雨が明けていません。(原稿を執筆中の7/28現在)毎日降ったり止んだりを繰り返し、レインウェアばかり着ています。

過去の記録を調べてみると、7月中旬~下旬に明けていることが多いようですが、やはり長梅雨の年もあり、2009年は8月3日に梅雨明け、1993年はなんと驚きの梅雨明けの記録無しでした。

キャンプやアウトドアにとって、切っても切り離せないのが天候です。よくスタッフ同士で「天気が良ければそれだけで半分成功」と言うくらい、重要なポイントです。

なので、早く青空の下で活動したいなーと思いますが、晴れたら晴れたで今度は“積乱雲”が気になります。

子どものころに空を見上げ、「おいしそうだなぁ」と思った人は、私を含め多いんじゃないでしょうか。そのソフトクリームのような見た目に反して、落雷や豪雨、突風、雹をもたらす危険なヤツです。発達のスピードはあっという間で、30分もかからずグングン大きくなって雨を降らせる事もあります。

そんな積乱雲による強い雨はゲリラ豪雨と呼ばれるように、予測が難しいのがイヤなところです。なので、出かける前に天気予報を見るのはもちろんのこと、急な変化には実際に現場で空を見上げる観望天気も欠かせません。

落雷や豪雨の危険性は言うまでもありませんが、予兆があれば迷わず安全な場所へ避難しましょう。

私たちはお客様をご案内する数日前からの予測・予知にはじまり、直前の現場チェック、日々のフィールドチェックを繰り返し行っています。

 

この夏、トヨタ白川郷自然學校にキャンプサイトが期間限定で登場します。

見晴らしの良い丘の上、木々に包まれる森の中、爽やかな川の近くと、それぞれ趣の違う3つのサイトをご用意しております。

どのサイトも施設から徒歩10分ほどですので、トイレや温泉はもちろんのこと、天候の急変による避難場所としてもご利用ください。

新型コロナウイルス(COVID-19)の対策で新しい生活様式が求められています。キャンプ場の感染予防対策のアナウンスなど、いつも以上にしっかり現地の情報収集をして、キャンプをお楽しみください。


<インタープリタープロフィール>

佐藤 翔太郎(さとう しょうたろう)
茨城県出身。自然の中で過ごす楽しさを広く伝えたいと思いトヨタ白川郷自然學校へ。
秋はキノコ、冬はBCスキー、春からはテンカラ釣りと四季折々の白川郷の自然を満喫中。

無断転載禁止 執筆者の許可を得て転載しているものです。


トヨタ白川郷自然學校『インタープリター通信』バックナンバー

「熱中症」 トヨタ白川郷自然學校『インタープリター通信』6月号
「夕暮れ時はご用心」 トヨタ白川郷自然學校『インタープリター通信』4月号

「雪上ランチのすゝめ」トヨタ白川郷自然學校『インタープリター通信』12月号より
「“言葉”の秋」トヨタ白川郷自然學校『インタープリター通信』10月号より