「料理下手がキャンプ料理を好きになった理由 」~こいしゆうかのキャンプごと 4月~

2021年4月11日

「料理下手がキャンプ料理を好きになった理由」 

 

やっと自分のなかでの「キャンプ料理」が腑に落ちた。

 

わたしは料理が得意じゃない。

食べることは大好き。

普段のキッチンで作ると案外おいしいものができたりする。

でも、キャンプ料理はちょっと違う。

 

キャンプ料理は(家のようにレンジがないことが不便なことをのぞけば)、

 

いつもの食事から炭火も使える贅沢料理にもなれる。

 

 

 

縁があって、キャンプのレシピのディレクションなどをやらせてもらっているので、

下手なりにキャンプ料理の楽しさは知っているつもりだ。

 

しかしある時から、プライベートなソロキャンプでおいしい料理を作ろうという気力が

どんどんなくなっていることを感じた。

 

 

一人で食べれる量には限界がある。

 

でもキャンプで食べたいおいしい料理は、コンビニ弁当でいいわけがない。

 

 

 

「ゴミを出さず、あまらせない、そしてちゃんと体に優しくておいしい。」

そんなことが頭のなかにふっと浮かんだ。

 

 

そこで、それに行き着いたのは「仕込み」だ。

 

 

事前にある程度だけ予想をつけて下ごしらえをする。

例えばベースを先に仕込んでおく。

 

そうすると、簡単な「旨味」を出す科学的調味料を入れなくてよくなる。

 

10年以上キャンプを仕事にして、「何それ」の答えかもしれない。

 

でも、やっと見つけた。

料理下手でも、あまり時間をかけなくても(でも焚き火やアクティビティは楽しみたい)

ちゃんとおいしい料理をキャンプで作れる方法。

 

少しだけ家でやっておくだけで、

「ただ切るだけ」「漬け込むだけ」「余らせない」「ゴミを出さない」

これで充分に当日ストレスなく料理ができる。

 

 

もしくはスーパーで決められたお肉の量を買うんじゃなくて、

地元の精肉店に行って買うだけでもそれは解決する。

 

 

キャンプってなんだろうって何度も何度も自分に問いかけてみてるけど、

ちょっと違うんだけど「温故知新」のようなそんな感じ。

 

日本人は食を大事にするそうだ。

給食文化もそうだし、お弁当もそうかもしれない。

何より家庭料理を大切にする文化でもある。

 

 

 

キャンプ料理は、今まで欧米の主流のBBQのようなものが王道だったけど、

今後は「日本のキャンプ料理」が発展していくのかなと思う。

 

その一例が「メスティン」ブームだったり。

 

 

メスティンは「飯盒」日本にもよく日本人がイメージできる「飯盒」がある。

「メスティンを、蒸し器にしたり、いろんな料理をするなんてことは、

スウェーデンのトランギア本社を含めスウェーデンのアウトドアマンも驚いている」

ことをアウトドア雑誌で読んで知った。

 

なんて面白いんだろう。

 

 

 

 

キャンプでできるのは「食」でもあるけど

「食」だけじゃない。

でももう一度、自分を見直す意味をこめて、

キャンプの「食」を考えていけたらなと思うのだ。

 

 

「みんなが、日本をもっと好きになれるキャンプ」を目指して。


コラムニスト紹介:こいしゆうか
ゆるいエ ッセイマンガなどを得意とする女子キャ ンプコーディネーター/イラストレーター

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