2022年のキャンプブーム予想 〜こいしゆうかとキャンプごと1月〜

2022年1月13日

あけましておめでとうございます。

もう1月も中旬。時の流れの早さってちょっとこわいくらいです。

あ〜まだお正月気分でいたい〜。

(話に合わせての写真がないので、今回は昨年のキャンプの写真を振り返りながら進めたいと思います。)

2019年頃からコロナ禍で一気に加速したキャンプブームですが、

果たしてどう変化していくんでしょう。

「予想」って書くとすごく根拠がある話をしなきゃいけなさそうですが、

ちょっとその期待を裏切ってお話したいと思います。

キャンプって、一生遊べる趣味でもあるけれども、一回飽きがあるのは間違い無いんですよね。

経験上というか、周りをみてても思うのだけども、

年間何回キャンプをしてるかにもよるけど、頻繁にキャンプをしていたらきっと3、4年で少し飽きてくる。

1つの理由として「道具がだいたい揃ってきて欲しいものがなくなるから」

ちょっと話は逸れますが

2009年頃、山ガールブームがあって、みんながこぞって山道具を買いウェアを揃えて

山に行く時代がありました。キャンプはそのときは全然人気がなくて、みんな、山に夢中。

ただそのブームが2年ほどであっというまに落ち着きます。

その理由も同じで、「道具がだいたい揃ったから、買い足す必要がなくなった」からです。

アウトドアショップの売り上げが一旦下降していった時期です。

山に比べて、キャンプ道具のほうが持っていけるアイテム数も多く、

最近ではたくさんのガレージブランドがこぞってアイテムを出していたり、

「機能性」よりも「おしゃれさ」を重視している点もあり、キャンプのブームのほうが長く続いていますが。

また、1990年代の第一次キャンプブームもあっというまに去ったことを振り返ってみると、

このブームの終焉の理由の1つとして

「キャンプ場がいっぱいだから」

もあるそうです。今のブームも同じで、たった5,6年前には冬キャンプに行けばガラガラだった場所も、今は「こんなにいるの!?」っていうくらいキャンプ場がテントでいっぱいになっています。

これがキャンプに飽きる理由には繋がるとは思っていませんが、

ちょっとだけ場所探しに疲れちゃったりするだろうなぁと思うのです。

キャンプに飽きてもいい、
でもまだまだたくさん見知らぬ場所と世界に行ったっていい

わたしはキャンプをはじめて、その自然というフィールドが身近になったことで

山や海、川で遊ぶ術を少しずつ学んできました。

今もなお勉強中だったり、行きたい場所をうらめしそうに地図を開いてみています。

いつも同じ場所に行ったり、挑戦するコトやモノがマンネリ化してくると、キャンプに飽きてしまう日がくるのはしょうがないことだと思ってます。

最初は新鮮だったキャンプ道具も、どれもこれも一緒に見えてくることもあると思います。

そしたら、一回キャンプをお休みすればいい。

お家の掃除やインテリアを楽しんだり、街遊びにもう一度目を向けてみるのもいいかもしれない。

でも、もしかしたらきっといつか「あーなんか無性にキャンプがしたいなぁ」なんて思う日がくるとわたしは思っています。それが何年後だっていいと思います。

それよりも、必要になったらまた引き出せる趣味を1つ持てたことが素晴らしいと思います。

もしくは、キャンプじゃなくて、もっとフィールドを感じる遊びに一歩を踏み出してみるのもいい。

山に行ったり、釣りを楽しんだり、カヤックをしたり…

「山はちょっと、体力がないから」

「運動神経にぶいから」

体力に自信がなければ視点を変えてみるのも面白いかも。

双眼鏡を1つ買って、いつもと違う自然を見てみるとか。

そうして、少し自然に関わる本や写真集を開いてみると、

キャンプをする前とした後の見え方が違うなんてことがあるかも。

そんな風に、自分の広がりに目を向ける時間にするのも素敵かもしれません。

最後に

予想なんて偉そうなことを書きましたが、全然予想してませんね。

キャンプにこだわったような話をしましたが、キャンプだけじゃなく、

自然遊びはわたしたちの根本に気づかせてくれて、ときに支えてくれるものだと思うので、

キャンプブームが単に飽きられたからと終焉を迎えてほしくはないなぁと思うのです。

ブームじゃない、みんなにとっての「キャンプのあり方」が今後どうなるか、わたしにもわかりませんが、きっとおそらく「キャンプ」の先の何かに気づいている人って、たくさんいるんじゃないかなぁと期待を込めて2022年のはじめの言葉を書きました。

今年もどうぞよろしくお願いします。


コラムニスト紹介:こいしゆうか
ゆるいエ ッセイマンガなどを得意とする女子キャ ンプコーディネーター/イラストレーター

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