たくさんキャンプをしていると
ぼんやりしてしまうことがある。
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毎回、同じ場所や同じ道具でキャンプをすると
いつのまにか日常になってしまうのだ。
だからと言って道具ばかりを追い求めても
それはそれで、いつか疲れる。
場所だって、時間がないと遠くにいけない。
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いつものキャンプが、
特別な時間じゃなくなったとき、
今までキャンプでは見てなかった
(その場では見れなかったけど、歩けばよほど近い場所にある)
ものを意識的に見てみるといいかもしれない。
例えば、広角な景色から、マイクロな景色に。
もしくは単眼な世界から望遠の世界に。
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いつもいた場所が違う景色になったり、
あまり見かけない動物が、「こんにちは」と顔を出してくれるかもしれない。
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例えば、記録を撮るカメラ。
スマホで気軽に撮れてしまうけど、
レンズを通して見る世界は、また素敵に違って素晴らしい。
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スマホに残った写真をあとから見直すと
楽しい気持ちも少しだけ現実に戻されたような気持ちになるときがある。
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時々、わたしはキャンプに対して、ちょっとぼんやりしてしまう。
そんなときは、ちょっとだけ重くて、ちょっとだけ面倒臭い、
一眼レフを手にしてキャンプをするのだ。
ぼんやりしてるのはわたしの目が心が
「ちょっとだけ鈍くなってしまったよ」のサインだから。
わたしの目じゃない物を通して見れるレンズの力を借りる。
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一度、一眼レフカメラを手にすると
あまりにも、カメラに夢中になって、ずっと撮ってるもんだから
友人には「カメラ小僧」なんて言われてる。
名誉あるニックネームなのかもしれない。
キャンプを片手に
わたしは、ぼんやりした自分から離れた場所から
今日でしか見れない景色や
心から楽しそうに笑う人たちを
しっかり見るために撮っているのだ。
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コラムニスト紹介:こいしゆうか
ゆるいエ ッセイマンガなどを得意とする女子キャ ンプコーディネーター/イラストレーター
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