観光とキャンプの相性〜こいしゆうかとキャンプごと10月〜

2022年10月14日

ファミリーキャンプにとって、キャンプ地の周辺に観光できる場所があるのは

キャンプ場を選ぶポイントの1つだと思っている。

それは子供のための思い出作りや、遊び場を考えると自然な流れかと思う。

もちろん、ソロでもデュオでもそれを重視する人もいるだろう。

正直に言おう、わたしはキャンプのときに観光場所に行くのがあまり好きじゃなかった。

そもそも観光地への魅力というものを全く感じていなかった。

その理由はまず人が多いから、

みんなが気軽に行ける場所に行くことにあまり魅力を感じなかったから、

それよりも自分だけの旅のなかで自分だけの景色を見ることに夢中だった。

それを言うととても面倒くさい性格に思う。

しかし、最近そんなこともどうでもよくなり積極的にキャンプのついでに観光地に行くようになった。ただ単に歳をとったのかもしれない。とんがったものが丸くなったのかもしれない。

旭川動物園

北海道の旭川動物園に行ってみた。少し人は多いが、それよりも自由に動き回る動物が面白くて夢中だった。10年ほど前に旭川駅近くにいた時は、「動物園見るよりもっと楽しい旅をしたい!」と思って先を急いでいた。あのときは、普通の旅行に魅力を感じずただただ自転車を走らせたり、知らない街を歩いたり、そんなことに夢中だった。

黒岳

今でも、全国キャンプをしながら旅をしてそのついでに山を登ることが好きだ。ここから先は道具を揃えた限られた人しか行けない場所があるというのが面白い。登った人にだけ与えられるご褒美みたいなものも楽しい。

加茂水族館

しかし誰でも行ける観光地は、その場所の歴史や地域の特性を生かしてあったり、その場所しか見れないものがあったりするんだなと当たり前のことを今思って足を運ぶようにしている。

具体的な観光キャンプのお話をしよう。

先日、山形県にキャンプに行った。そのついでに立ち寄った加茂水族館は別称クラゲ水族館と言われ、世界で一番と言われる数のクラゲの展示をしている。それはまさしく見事で、そこだけしかみられない景色が広がっていた。

水族館をあとにしたわたしたちは、今日の宿を探した。翌日はどうやら台風の影響で雨らしい。直撃はしないものの、予定していた山登りは無理そうだったので急遽計画を変更した。

次に行きたいとメンバーの一人が言っていた羽黒山の五重塔のすぐ近くにあるキャンプ場に泊まることにした。

休暇村庄内羽黒オートキャンプ場。

お風呂もあり、芝生に覆われたよいキャンプ場だった。

翌日は予想以上の大雨。観光することさえ面倒くさい気持ちになるが、友人らのパワーは雨には負けない。確かに車で走らせておおよそ5分程度の場所にもう五重塔が見える神社の入り口があるんだから行ったほうがいい。

朝9時には撤収を済ませて神社の駐車場についていた。

朝一番の出羽三山神社は人がほとんどいなく、

雨の静けさのなか佇む五重塔が聳え立っていた。

ひやりとしたというか、おおよそ600年の歳月を経たこの神社からは、不思議と周りにある大きな杉たちのように命を感じられた。

まだ人が少ない時間帯だったからこそ見えた感覚なのかもしれない。

2000段以上ある石畳

キャンプと観光は思いの外、相性がいい。

個人的には自然のなかにある施設、神社や渓谷、滝なんかにはアプローチしやすいキャンプ場があるのでそういったものと最も相性がいいなと思っている。

蔵王の御釜。こちらも誰でも行けるハイキングルートもある。

しかしながら、世界にはいろんなキャンプ場があった。大都会でレストランもお買い物も楽しめるような原宿の場所でありながら、歩いて5分ほどで着くキャンプ場がニュージーランドにあった。

ニュージーランドのキャンプ場

キャンプ場が1つの観光地のなかの宿として機能している。

日本で言えば、代々木公園がキャンプ場になったような感じだ。もしくは横浜の山下公園でキャンプができるような。

観光とキャンプがもっと気軽に楽しめるようになる未来にはそんなキャンプ場のあり方もあるのかもしれないなんて思うのだ。

羽黒山

http://www.dewasanzan.jp/publics/index/71/

蔵王ロープウェイ

https://zaoropeway.co.jp/summer/trekking.php

加茂水族館

https://kamo-kurage.jp/

休暇村庄内羽黒オートキャンプ場

https://www.qkamura.or.jp/haguro/camp/


コラムニスト紹介:こいしゆうか
ゆるいエ ッセイマンガなどを得意とする女子キャ ンプコーディネーター/イラストレーター

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